- 位置(パーセンタイル)
- ある指標がいま、その指標自身の過去の月の何%より高いか。過去の月を低い順に並べたときの位置で、72=過去の月の72%より高い、50がその指標自身の平常の水準です。価格や金利の指標は、まず直近10年平均と比べ(どれだけ上回るか、下回るか)、その差の位置を見るため、100=直近10年平均から最も離れた状態で、価格や金利そのものが過去最高とは限りません。
- 平常の水準
- 50、つまりその指標自身の歴史の真ん中の位置で、過去の月の半分がそれより高く、半分が低い状態です。価格や金利の指標で比べているのは直近10年平均との差なので、「平常」とはふだん直近10年平均をどれくらい上回る(下回る)かのことで、10年平均そのものとは限りません。当サイトの熱さ・冷たさは、すべてこれと比べています。
- 熱さ・冷たさの5段階
- 0~20は冷たい、20~40はやや冷たい、40~60は中立、60~80はやや熱い、80~100は熱い。位置を示すだけで、良し悪しではありません。
- 歴史的な両端に振れる
- 90以上か10以下。多くの指標にとってまれな位置で、当サイトが注目する、まれで極端な水準です。長期的に上昇してきた指標(米国株のバリュエーションなど)は、1990年代以降たびたび高い側の端にあります。まれなだけで、必ずしも悪いことではありません。
- グローバル・アンカー
- 初版の59指標の中から選び、毎号必ず見ている17の代表。トップページの目盛り盤に載せています。
- 四つの力
- 資金(お金の価格と流れ)、景気(成長、物価、原材料などの川上)、資産(動かされる価格)、増幅要因(心理、バリュエーション、レバレッジ)。
- 中央値
- 数字を小さい順に並べたとき、ちょうど真ん中に来る値。半分がそれより大きく、半分がそれより小さい値で、一つの極端な値に引っ張られません。
- 全体
- 17のグローバル・アンカーの位置の中央値。各指標が自分の平常からどれだけ離れているかだけを見て、良し悪しは区別しないため、景気の良し悪しを表す点数ではありません。
- 局面(時期)
- 同じ段階の月のうち、間隔が1年以内のものを一つにまとめたもの。
- その後の記録
- 過去に同じ段階にあった各月から数えた、その後1年、3年、5年の騰落率の中央値と下落した割合。すべての月の数字と並べて比べます。少なくとも3回の相場局面、12か月がある場合だけ載せます。
- 最大下落率
- その後5年間に、起点の月の価格を最も大きく下回ったときの下落率。
- 相関
- 2本の位置の推移がそろって動く度合いで、−1から+1までの値をとります。+1は完全に同じ向きに上下し、0は関係が見えず、−1は完全に逆向きであることを示します。
- 一致度
- 一般的な説明の向きで計算した相関です。説明が逆向き(一方が高く、もう一方が低い)なら、相関の符号を反転します。+1=説明の向きどおりに完全にそろって動く、−1=完全に逆向き。
- 点灯
- 関係の一方の指標が歴史的な両端に振れていれば、今号は点灯とします。重なりと相殺は、二つの指標がどちらも指定された側の端にあるときだけ点灯します。点灯は今号注目に値するという意味で、関係が必ず成り立つという意味ではありません。
- 5年間の期間
- 関係を検証するとき、歴史を5年ずつの期間に区切り、1年ずつずらしながら、各期間で両者が一般的な説明の向きどおりに動いたかを調べます。
- 因果、川上・川下、波及
- 一般的な説明で使われる関係の三つの言い方。因果:直接の仕組みが説明できるもの(例:インフレが目標を上回ると中央銀行が利上げする)。川上・川下:供給網や資金の流れの前後で、川上の価格や需要が川下に伝わるもの(例:原油→物価、景気→企業収益→株価)。波及:ショックが資金や心理を通じて広がるもので、危機のときに特に目立つ(例:米国株→世界の株式市場、ドル→新興国)。
- 重なり、相殺
- 二つの力が同じ方向へ押すことを重なり、互いに引っ張り合うことを相殺と呼びます。
- 同根
- 二つの指標がよく一緒に動くのは同じ原因の影響を受けているためで、互いに直接の因果関係はないこと。当サイトでは関係として描きません。
- 公開データによる代替
- 利用条件上、公開が許されない指標の代わりに、測っているものが近い公開データを使い、違いを明記すること。測っているものは近いが、同じ数字ではない。
- 前年比
- 前年の同じ月(または同じ四半期)と比べた変化率。
- %ポイント、ベーシスポイント
- 二つの百分率の差は%ポイントで表します。3%と2%の差は1%ポイントです。1%ポイント=100ベーシスポイント(bp)。
- 利回り
- 債券を満期まで持ったときの、1年あたりの平均の収益率。つまり、お金を借りる側が払う金利です。
- イールドカーブ
- 長期金利と短期金利の差。当サイトでは、米国10年国債の利回りから3か月物の米財務省短期証券(Tビル)の利回りを引いた値を使います。0を下回ると「逆イールド」と呼びます。
- 実質金利
- 予想インフレを差し引いた後の金利。当サイトでは、インフレ連動国債(TIPS)の10年利回りを使います。
- 信用スプレッド
- 企業の借入金利が国債利回りをどれだけ上回るか。スプレッドが狭いほど、市場が企業のデフォルトを心配していないことを示します。
- 実効為替レート
- ある通貨の、多くの貿易相手国の通貨に対する為替レートを、貿易額で加重平均したもの。
- 景気先行指数
- OECDが受注、信頼感、金利差などから作成する総合指標で、転換点はふつうGDPより数か月早く現れます。100=長期的な平常の状態。
- シラーPER(CAPE)
- 株価を、過去10年間のインフレ調整後の平均利益で割ったもの。イェール大学のシラー教授がまとめています。長期的な利益に対して株価が高いか低いかを見るために使います。
- 平常水準に後から出た数字は使わない
- 過去の各月の位置を計算するとき、平常水準にはその月までのデータだけを使い、後のデータでさかのぼって計算し直さないこと。数値そのものは事後改定を含む現在の版です。