いまどこにいるか
17のグローバル・アンカーを合わせた、いまの歴史上の位置
17のグローバル・アンカーの毎月の位置の中央値を、1978年までさかのぼって計算しています。各月はその月以前のデータとだけ比べ、後の数字で平常を決めることはしません(数値は事後改定を含む現在の版です)。斜線は過去に現在と同じくやや熱い水準だった時期、細い縦線は大きな出来事です。
冷たいやや冷たい中立やや熱い熱い斜線=過去に現在と同じくやや熱い水準だった時期
いまどこにいるか72、やや熱い
2021年2月以降の69か月のうち、55か月がやや熱い水準で、残りの月は中立水準でした。17のグローバル・アンカーのうち、平常より上(60以上)が12指標、平常より下(40未満)が2指標、歴史的な両端に振れているのが5指標です。
何を意味するか中央値の読み方
中央値は「半分がそれより熱く、半分がそれより冷たい」真ん中の値です。各指標が自分の平常より高いか低いかだけを見ており、その「高い」が良いことか悪いことかは区別しません。たとえば信用スプレッドが歴史的な低水準にあると(市場がリスクを恐れていない状態)、全体を冷たい側に引っ張ります。そのため、四つの力のそれぞれと、一つひとつの関係も合わせて見る必要があります。
現在、5指標が歴史的な両端に振れています。過去に5指標以上が同時に両端に振れていた月は165か月あり、その後1年間の米国株の騰落率(中央値)は+13.0%(すべての月では+12.4%)、3年間では+34.3%(すべての月では+34.7%)でした。注目すべきは、どの指標が、どんな組み合わせで同時に両端に振れているかです。
以前も同じ位置にあったとき
過去6回のやや熱い局面と、現在の局面
開始後の米国株(累計の騰落)1年2年3年
- 1979年9月~1981年8月24か月のうち20か月がやや熱い水準・1980 石油危機1年+16.5%2年+8.9%3年+12.7%
- 1987年6月~1987年10月5か月すべてがやや熱い水準・1987 ブラックマンデー1年−10.2%2年+7.4%3年+19.6%
- 1999年11月~2001年5月19か月のうち12か月がやや熱い水準・2000 ITバブル1年−0.9%2年−18.8%3年−34.6%
- 2006年1月~2008年9月33か月のうち28か月がやや熱い水準・2008 リーマン・ショック1年+11.4%2年+7.8%3年−32.3%
- 2009年12月~2012年1月26か月のうち18か月がやや熱い水準・2011 欧州債務危機1年+11.8%2年+12.0%3年+28.1%
- 2017年11月~2018年3月5か月すべてがやや熱い水準・2018 株価急落(2月)1年+5.0%2年+19.7%3年+36.8%
- 2021年2月~現在69か月のうち55か月がやや熱い水準・2022 インフレと利上げこの局面は継続中
各局面の「開始後1・2・3年」は、いずれもその局面の最初の月から数えた累計の騰落です。「その後の記録」はやや熱い水準だった各月から数えているため、二つの数字は異なります。各局面の横に記した出来事はその期間に起きた大きな出来事で、ここでの熱さ・冷たさと関係があるとは限りません。
その後の記録
過去に全体がやや熱い水準だった月の後、米国株はどう動いたか
棒=累計騰落率の中央値過去に全体がやや熱い水準だった月(現在の局面を除く、88か月)すべての月(576か月)
その後5年間に起点の月を最も大きく下回ったときの下落率(中央値):全体がやや熱い水準だった月は−19.7%、すべての月は−3.7%。
やや熱い水準だった月は、わずか6回の相場局面に集中しています。隣り合う月は独立した出来事ではありません。上昇も下落もすべて載せています。これは過去の記録で、予測ではありません。「米国株」は、シラー教授がまとめたS&P 500の株価(月平均、配当を含まない)です。
全体そのものは、その後どこへ振れたか
| 位置の中央値 | 中立(40~60)に戻った | やや熱い水準以上にとどまった | |
|---|---|---|---|
| その後1年 | 53中立 | 39% | 38% |
| その後3年 | 43中立 | 42% | 17% |
| その後5年 | 45中立 | 52% | 16% |
熱さ・冷たさとその後のリターンに、過去に関係はあったか
過去にはある程度の関係があった(将来を示すものではありません)
1978~2021年の各月について、その後5年間の米国株の年平均騰落率
この期間には、熱い月ほどその後5年の平均が低いという傾向がありました。各月のその後5年間は互いに重なっていて、実際にはいくつかの相場局面しかありません。これは傾向であって、法則でも予測でもありません。
計算方法
このページの計算方法
- 毎月、17のグローバル・アンカーの位置の中央値をとります。データのあるアンカーが9以上ある月だけを計算します。指標によって公表時期が異なるため、最大で直近2か月の位置を引き継ぎます。
- 中央値は、各指標が自分の平常より高いか低いかだけを見ており、その「高い」が景気の良さを意味するのか悪さを意味するのかは区別しません。そのため、景気や市場の良し悪しを表す点数ではありません。
- 「その後」は、米国株(シラー教授がまとめたS&P 500の株価、配当を含まない)で市場を代表させています。