世界の振り子GLOBAL PENDULUM
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第1号|2026⁠年⁠10⁠月後半

世界の​経済と​市場は、冷たいか、熱いか?

株式、金利、ドル、原油、金、インフレなど50以上の世界の指標を2週間ごとに更新。各指標を、その指標自身の過去の平常水準と比べ、いま高いのか低いのかを見ます。

熱い・冷たいは位置を示すだけで、良し悪しではありません。過去に同じ位置にあった後は、上がったことも下がったこともあります。すべて載せますので、ご自身で判断してください。売買の推奨はしません。

12熱い・​やや熱い
3中立
2冷たい・​やや冷たい
5両端に​振れている(冷・熱どちらも)

数字の読み方各振り子の数字はパーセンタイル(百分位)で、過去の月を低い順に並べたときの位置を表します。たとえば80なら、その指標自身の過去の月の80%より高いという意味で、50がその指標の平常の水準です。目盛り盤の下の大きな数字は、この17指標のパーセンタイルの中央値(半分がそれより高く、半分が低い)で、それ自体はパーセンタイルではなく、同じ5段階で熱さ・冷たさを分けています。グローバル・アンカーは、全59指標の中から選び、毎号必ず見ている代表17指標です。

各国の中央銀行、OECD、世界銀行などの公開データを使っています。

1 FF金利:72(やや熱い)12 米10⁠年金利:91(熱い)、歴史的な両端に振れている23 イールドカーブ:41(中立)34 ドル:45(中立)45 景気​先行指数:42(中立)56 米インフレ率:64(やや熱い)67 原油:72(やや熱い)78 銅:91(熱い)、歴史的な両端に振れている89 米国株:94(熱い)、歴史的な両端に振れている910 欧州株:83(熱い)1011 日本株:89(熱い)1112 中国株:68(やや熱い)1213 世界株:72(やや熱い)1314 金:84(熱い)1415 シラーPER:99(熱い)、歴史的な両端に振れている1516 信用​スプレッド:9(冷たい)、歴史的な両端に振れている1617 金融​ストレス:12(冷たい)171 FF金利:72(やや熱い)12 米10⁠年金利:91(熱い)、歴史的な両端に振れている23 イールドカーブ:41(中立)34 ドル:45(中立)45 景気​先行指数:42(中立)56 米インフレ率:64(やや熱い)67 原油:72(やや熱い)78 銅:91(熱い)、歴史的な両端に振れている89 米国株:94(熱い)、歴史的な両端に振れている910 欧州株:83(熱い)1011 日本株:89(熱い)1112 中国株:68(やや熱い)1213 世界株:72(やや熱い)1314 金:84(熱い)1415 シラーPER:99(熱い)、歴史的な両端に振れている1516 信用​スプレッド:9(冷たい)、歴史的な両端に振れている1617 金融​ストレス:12(冷たい)17
72やや熱い代表17指標(グローバル・アンカー)の中央値パーセンタイル、50=平常

冷たいやや冷たい中立やや熱い熱い歴史的な両端に振れている

タイムマシン目盛り盤を1978⁠年以降のどの月にも戻せます

今号

記録紙の線は、17のグローバル・アンカーを合わせた位置です。つまみを動かすか年を押すと、当時それぞれがどこに振れていたかが分かります。おもりを押すと、関係する指標を表示します。

細い線=各指標の振り子の棒太い線=中央値おもりの数字=下の一覧の番号

第1号|2026⁠年⁠10⁠月後半

今号のポイント

  1. 全体17のグローバル・アンカーの中央値は72(やや熱い)です。2021⁠年⁠2⁠月以降の69か月のうち、55か月がやや熱い水準で、残りの月は中立水準でした。過去に全体が同じくやや熱い水準だった局面は6回あります:1979⁠~⁠1981、1987、1999⁠~⁠2001、2006⁠~⁠2008、2009⁠~⁠2012、2017⁠~⁠2018。
  2. 両端に振れる指標グローバル・アンカーのうち5指標が、それぞれの歴史の両端に振れています。高い側はシラーPER(99)、米国株(94)、米10⁠年金利(91)、銅(91)。低い側は信用​スプレッド(9)。両端に振れるのは多くの指標にとってまれな位置ですが、必ずしも悪いことではありません。
  3. 歴史過去6回のやや熱い局面では、開始後1⁠年間の米国株は−10.2%から+16.5%までさまざまでした(3⁠年間の累計では−34.6%から+36.8%)。全体がやや熱い水準だった月のうち、1⁠年後もやや熱い水準以上だったのは38%。これは過去の記録で、予測ではありません。

各号のポイントは、データをもとに決まった文型で自動的に書き、号ごとに保存しています。 過去の号を見る

開いた航海日誌と、その横で記録紙に波形を描く振り子式の記録計(銅版画風のイラスト、AI生成)開いた航海日誌と、その横で記録紙に波形を描く振り子式の記録計(銅版画風のイラスト、AI生成)
2週間ごとに記録し、積み重ねて歴史にする。

全体

17のグローバル・アンカーを合わせた、いまの歴史上の位置

17のグローバル・アンカーの毎月の位置の中央値を、1978⁠年までさかのぼって計算しています。各月はその月以前のデータとだけ比べ、後の数字で平常を決めることはしません(数値は事後改定を含む現在の版です)。斜線は過去に現在と同じくやや熱い水準だった時期、細い縦線は大きな出来事です。

データ:17のグローバル・アンカーそれぞれの出所は各指標のページを参照。位置と中央値は当サイトが計算。

冷たいやや冷たい中立やや熱い熱い斜線=過去に現在と同じくやや熱い水準だった時期

いまどこにいるか72、やや熱い

2021⁠年⁠2⁠月以降の69か月のうち、55か月がやや熱い水準で、残りの月は中立水準でした。17のグローバル・アンカーのうち、平常より上(60以上)が12指標、平常より下(40未満)が2指標、歴史的な両端に振れているのが5指標です。過去の記録:同じ位置にあった月のうち、1⁠年後もやや熱い水準以上だったのは38%。

何を意味するか中央値の読み方

中央値は「半分がそれより熱く、半分がそれより冷たい」真ん中の値です。各指標が自分の平常より高いか低いかだけを見ており、その「高い」が良いことか悪いことかは区別しません。たとえば信用スプレッドが歴史的な低水準にあると(市場がリスクを恐れていない状態)、全体を冷たい側に引っ張ります。そのため、四つの力のそれぞれと、一つひとつの関係も合わせて見る必要があります。

以前も同じ位置にあったとき過去6回のやや熱い局面と、現在の局面

開始後の米国株(累計の騰落)1⁠年2⁠年3⁠年

  1. 1979⁠年⁠9⁠月⁠~1981⁠年⁠8⁠月24か月のうち20か月がやや熱い水準・1980 石油危機1⁠年+16.5%2⁠年+8.9%3⁠年+12.7%
  2. 1987⁠年⁠6⁠月⁠~1987⁠年⁠10⁠月5か月すべてがやや熱い水準・1987 ブラックマンデー1⁠年−10.2%2⁠年+7.4%3⁠年+19.6%
  3. 1999⁠年⁠11⁠月⁠~2001⁠年⁠5⁠月19か月のうち12か月がやや熱い水準・2000 ITバブル1⁠年−0.9%2⁠年−18.8%3⁠年−34.6%
  4. 2006⁠年⁠1⁠月⁠~2008⁠年⁠9⁠月33か月のうち28か月がやや熱い水準・2008 リーマン・ショック1⁠年+11.4%2⁠年+7.8%3⁠年−32.3%
  5. 2009⁠年⁠12⁠月⁠~2012⁠年⁠1⁠月26か月のうち18か月がやや熱い水準・2011 欧州債務危機1⁠年+11.8%2⁠年+12.0%3⁠年+28.1%
  6. 2017⁠年⁠11⁠月⁠~2018⁠年⁠3⁠月5か月すべてがやや熱い水準・2018 株価急落(2⁠月)1⁠年+5.0%2⁠年+19.7%3⁠年+36.8%
  7. 2021⁠年⁠2⁠月⁠~⁠現在69か月のうち55か月がやや熱い水準・2022 インフレと利上げこの局面は継続中

各局面の「開始後1・2・3⁠年」は、いずれもその局面の最初の月から数えた米国株(S&P 500の株価、配当を含まない)の累計の騰落です。各局面の横に記した出来事はその期間に起きた大きな出来事で、ここでの熱さ・冷たさと関係があるとは限りません。

全体の詳しい分析を見る:その後の記録、熱さ・冷たさとその後のリターンに過去に関係はあったか

今号の振り子図

四つの力に分けた17のグローバル・アンカー

四つの力:資金、景気、資産、そして上げ下げを大きくする増幅要因。それぞれ目盛り盤の番号順に並べています。景気と資産の二つは、中の指標が高いほどどれも熱いことを意味するので、まとめて一本の推移を見ることができます。資金と増幅要因の二つは、「高い」の意味が指標ごとに違う(たとえば金利が高いのはお金を借りるのが高くつくこと、FRBの資産が多いのはお金が多く出回っていること)ため、まとめると打ち消し合います。そこで指標ごとに小さな推移図を描いています。

資金お金の価格と流れ

この力の中では「高い」の意味が指標ごとに違うため合成せず、指標ごとに小さな推移図を描いています。歴史的な両端に振れている指標:1(米10⁠年金利)

景気成長、物価、原材料などの川上

合わせると68(やや熱い)で、この局面は2026⁠年⁠3⁠月から続いています。歴史的な両端に振れている指標:1(銅)

資産動かされる価格

合わせると84(熱い)で、この局面は2025⁠年⁠8⁠月から続いています。歴史的な両端に振れている指標:1(米国株)

増幅要因心理、バリュエーション、レバレッジ

この力の中では「高い」の意味が指標ごとに違うため合成せず、指標ごとに小さな推移図を描いています。歴史的な両端に振れている指標:2(シラーPER、信用​スプレッド)

全指標

14分類の指標、それぞれの計器

初版の59指標を14分類に分けています。トップページの17のグローバル・アンカーは、ここから選んだものです。分類ごとに1ページあり、国どうしを並べて比べられます。

科学機器を収めた棚:気圧計、温度計、地球儀、天秤、振り子時計、六分儀(銅版画風のイラスト、AI生成)科学機器を収めた棚:気圧計、温度計、地球儀、天秤、振り子時計、六分儀(銅版画風のイラスト、AI生成)

全59指標を見る

熱さ・冷たさの測り方

どの指標も、それ自身の過去とだけ比べる

  1. どの指標も1本の振り子です。真ん中は、その指標自身の平常の水準(50パーセンタイル)です。
  2. 平常より高いとおもりは右に振れ、「やや熱い」と呼びます。低いと左に振れ、「やや冷たい」と呼びます。20、40、60、80を境に5段階に分けます。
  3. 遠くに振れるほど、ふつうはまれになります。90以上か10以下は歴史的な両端に振れた状態で、当サイトが注目する、まれで極端な水準です。まれなだけで、必ずしも悪いことではありません。
  4. 振り子はたとえにすぎません。両端に振れても必ず戻るとは限らず、すぐに戻ることもあれば、高い所に何年もとどまることもあります。
  5. 各月はその月以前のデータとだけ比べ、後の数字で平常を決めることはしません。過去に同じ位置にあった後の実際の動きは、上昇も下落もすべて載せています。

方法と収録基準をすべて見る

半円形の目盛りの弧と1本の振り子。弧は左から冷たい・やや冷たい・中立・やや熱い・熱いの5色に分かれ、目盛り盤と同じ配色(銅版画風のイラスト、AI生成。目盛りの帯は当サイトの色で塗り直し)半円形の目盛りの弧と1本の振り子。弧は左から冷たい・やや冷たい・中立・やや熱い・熱いの5色に分かれ、目盛り盤と同じ配色(銅版画風のイラスト、AI生成。目盛りの帯は当サイトの色で塗り直し)
振り子が描く弧が、そのまま熱さ・冷たさの目盛りになる。