いまどこにいるか
今号、二つの指標はそれぞれどこにあるか
米インフレ率:64(直近10年平均より0.41%ポイント高い)。米10年金利:91(直近10年平均より2.09%ポイント高い)。
検証
この関係は成り立つか
- 一般的な説明インフレが高まると、債券投資家がより多くのインフレ補償を求め、10年物利回りが上がる出典:サンフランシスコ連銀「A New Conundrum in the Bond Market?」(2017年)。同記事が扱うのは、インフレ統計の発表当日の利回りの反応(予想外の部分のみ)です。10年物利回りは主に今後10年のインフレ予想を反映し、近い時期のインフレ予想の影響はごく小さいとしています。
- 当サイトのデータによる実測位置で見る(それぞれ自分の平常と比べ、高低がそろって動くか):米インフレ率と同じ月の米10年金利の一致度は+0.50。5年間の期間を1年ずつずらしながら見ると、49期間中40期間で向きが一致しました。変化で見る(それぞれの位置の過去12か月の変化、上下動がそろうか):一致度は+0.32。48期間中44期間で向きが一致しました。二つの物差しの結論が違います。長期の高低はそろって動きますが、1年以内の上下動はそろわないことが多いです(変化で見ると「弱い」)。
一つの物差しが支持位置40/49変化44/481マスが5年間の期間(1年ずつずらしたもの)です。塗りつぶし=一般的な説明と向きが一致、枠だけ=不一致。 - 成り立たなかった時期5年間の期間を1年ずつずらして見て(前後の期間は重なります)、向きが合わなかった期間にかかる年。位置(49期間):1982~1989、1990~1996、2009~2016、2021~2026/変化(48期間):1981~1987、2002~2008。
- 予測できるか予測の検定(過去の検定で、上の「いまどこにいるか」とは関係なく、当サイトによる将来の予測でもありません):米インフレ率の過去12か月のデータを加えると、米10年金利をより正確に予測できるか。結果:予測の関係は見えない(p=0.619、小さいほど偶然とは考えにくい)。推計に使っていない直近の期間で実際に予測した誤差は2.4%増。見えない
歴史の軌跡
2本の線を重ねて見る
米インフレ率米10年金利
時間差
どれだけの時間差で最もよく重なるか?
棒が長いほど、一般的な説明の向きどおりにそろって動いています(数字は一致度)。
限界
このカードでは言えないこと
- 両者が一緒に動いても、一方が他方の原因だとは限りません。
- すべての期間の結果をそのまま載せています。一致しなかった期間も含みます。
- これは過去の記録で、予測ではありません。