いまどこにいるか
今号、二つの指標はそれぞれどこにあるか
FF金利:72(直近10年平均より1.31%ポイント高い)。米国の住宅価格:59(直近10年平均より31.0%高い(ふだんと同じくらいの上回り方))。
検証
この関係は成り立つか
- 一般的な説明利上げで住宅ローンが高くつき、住宅価格がその後弱まる出典:国際通貨基金「The Housing Supply Channel of Monetary Policy」(2024年)。同論文は利上げショックを1年物国債利回りで測っており、FF金利そのものではありません。全米の住宅価格はケース・シラー指数で、当サイトはFHFAを使っています。
- 当サイトのデータによる実測位置で見る(それぞれ自分の平常と比べ、高低がそろって動くか):FF金利と12か月後の米国の住宅価格の一致度は−0.71(逆向きの関係なので、元の相関係数は+0.71で、マイナスなら合致するため符号を反転しています)。5年間の期間を1年ずつずらしながら見ると、11期間中4期間で向きが一致しました。データは2009年以降のみ。変化で見る(それぞれの位置の過去12か月の変化、上下動がそろうか):一致度は+0.36。10期間すべてで向きが一致しましたが、過去にそうだったからといって、今後もそうなるとは限りません。
見えないか逆位置4/11変化10/101マスが5年間の期間(1年ずつずらしたもの)です。塗りつぶし=一般的な説明と向きが一致、枠だけ=不一致。 - 成り立たなかった時期5年間の期間を1年ずつずらして見て(前後の期間は重なります)、向きが合わなかった期間にかかる年。位置(11期間):2009~2020/変化(10期間):なし。
- 予測できるか予測の検定(過去の検定で、上の「いまどこにいるか」とは関係なく、当サイトによる将来の予測でもありません):FF金利の過去12か月のデータを加えると、米国の住宅価格をより正確に予測できるか。結果:兆しはあるが関門は不通過(p=0.016、小さいほど偶然とは考えにくい)。推計に使っていない直近の期間で実際に予測した誤差は5.6%増。兆しあり
歴史の軌跡
2本の線を重ねて見る
FF金利米国の住宅価格
限界
このカードでは言えないこと
- 両者が一緒に動いても、一方が他方の原因だとは限りません。
- すべての期間の結果をそのまま載せています。一致しなかった期間も含みます。
- これは過去の記録で、予測ではありません。