世界の振り子GLOBAL PENDULUM
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第1号|2026⁠年⁠10⁠月後半

FF金利 → 米国の​住宅価格

一般的な説明(直接の仕組み・逆向き):利上げで住宅ローンが高くつき、住宅価格がその後弱まる。

今号:FF金利は72(やや熱い)、米国の​住宅価格は59(中立)――少なくとも一方が平常の範囲(40⁠~⁠60)にあるため、判断しません。

熱い・冷たいは位置を示すだけで、良し悪しではありません。やや熱いからといって下がるとは限らず、大きく振れていてもすぐに戻るとは限りません。ここでは歴史を示すだけで、売買の推奨はしません。

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いまどこにいるか

今号、二つの指標はそれぞれどこにあるか

FF金利:72(直近10⁠年平均より1.31%ポイント高い)。米国の​住宅価格:59(直近10⁠年平均より31.0%高い(ふだんと同じくらいの上回り方))。

検証

この関係は成り立つか

  1. 一般的な説明利上げで住宅ローンが高くつき、住宅価格がその後弱まる出典:国際通貨基金「The Housing Supply Channel of Monetary Policy」(2024⁠年)。同論文は利上げショックを1⁠年物国債利回りで測っており、FF金利そのものではありません。全米の住宅価格はケース・シラー指数で、当サイトはFHFAを使っています。
  2. 当サイトのデータによる実測位置で見る(それぞれ自分の平常と比べ、高低がそろって動くか):FF金利と12⁠か⁠月後の米国の​住宅価格の一致度は−0.71(逆向きの関係なので、元の相関係数は+0.71で、マイナスなら合致するため符号を反転しています)。5⁠年間の期間を1⁠年ずつずらしながら見ると、11期間中4期間で向きが一致しました。データは2009⁠年以降のみ。変化で見る(それぞれの位置の過去12⁠か⁠月の変化、上下動がそろうか):一致度は+0.36。10期間すべてで向きが一致しましたが、過去にそうだったからといって、今後もそうなるとは限りません。
    位置4/11
    変化10/10
    1マスが5⁠年間の期間(1⁠年ずつずらしたもの)です。塗りつぶし=一般的な説明と向きが一致、枠だけ=不一致。
    見えないか逆
  3. 成り立たなかった時期5⁠年間の期間を1⁠年ずつずらして見て(前後の期間は重なります)、向きが合わなかった期間にかかる年。位置(11期間):2009⁠~⁠2020/変化(10期間):なし。
  4. 予測できるか予測の検定(過去の検定で、上の「いまどこにいるか」とは関係なく、当サイトによる将来の予測でもありません):FF金利の過去12⁠か⁠月のデータを加えると、米国の​住宅価格をより正確に予測できるか。結果:兆しはあるが関門は不通過(p⁠=⁠0.016、小さいほど偶然とは考えにくい)。推計に使っていない直近の期間で実際に予測した誤差は5.6%増。兆しあり

歴史の軌跡

2本の線を重ねて見る

データ:米連邦準備制度理事会 H.15(FRED 経由、セントルイス連銀)。米連邦住宅金融局(FHFA)売買取引のみの住宅価格指数(季節調整済み)、FRED(セントルイス連銀)経由、パブリックドメイン。位置は当サイトが計算。

FF金利米国の​住宅価格

限界

このカードでは言えないこと

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