世界の振り子GLOBAL PENDULUM
日本語

第1号|2026⁠年⁠10⁠月後半

米国株 → 非農業​雇用者数

一般的な説明(波及・同じ向き):株価上昇で家計の資産が増えて消費が増え、雇用も増える。

今号:米国株は94(熱い)、非農業​雇用者数は28(やや冷たい)――米国株は平常より高く、非農業​雇用者数は平常より低く、一般的な説明の向きと一致していません。

熱い・冷たいは位置を示すだけで、良し悪しではありません。やや熱いからといって下がるとは限らず、大きく振れていてもすぐに戻るとは限りません。ここでは歴史を示すだけで、売買の推奨はしません。

050100
振り子(目盛り)にマウスを合わせると名前が表示され、クリックするとその指標のページへ移動します。振り子(目盛り)をタップすると名前が表示され、もう一度タップするとその指標のページへ移動します。

いまどこにいるか

今号、二つの指標はそれぞれどこにあるか

米国株:94(直近10⁠年平均より84.4%高い)。非農業​雇用者数:28(直近10⁠年平均より0.74%ポイント低い)。

検証

この関係は成り立つか

  1. 一般的な説明株価上昇で家計の資産が増えて消費が増え、雇用も増える出典:全米経済研究所(NBER)「Stock Market Wealth and the Real Economy: A Local Labor Market Approach」(2019⁠年)。同論文が測っているのは雇用と賃金総額で、非農業部門雇用者数の前年比ではありません。また、金融政策が効果を打ち消さないことが前提です。
  2. 当サイトのデータによる実測位置で見る(それぞれ自分の平常と比べ、高低がそろって動くか):米国株と12⁠か⁠月後の非農業​雇用者数の一致度は+0.12。5⁠年間の期間を1⁠年ずつずらしながら見ると、62期間中41期間で向きが一致しました。変化で見る(それぞれの位置の過去12⁠か⁠月の変化、上下動がそろうか):一致度は+0.26。61期間中50期間で向きが一致しました。
    位置41/62
    変化50/61
    1マスが5⁠年間の期間(1⁠年ずつずらしたもの)です。塗りつぶし=一般的な説明と向きが一致、枠だけ=不一致。
    弱いか時期による
  3. 成り立たなかった時期5⁠年間の期間を1⁠年ずつずらして見て(前後の期間は重なります)、向きが合わなかった期間にかかる年。位置(62期間):1958⁠~⁠1964、1975⁠~⁠1987、1988⁠~⁠2020/変化(61期間):1974⁠~⁠1982、1988⁠~⁠1993、1997⁠~⁠2013、2015⁠~⁠2021。
  4. 予測できるか予測の検定:三つの関門を通過しました(p⁠<⁠0.001、小さいほど偶然とは考えにくい)。しかし推計に使っていない直近の期間で非農業​雇用者数を実際に予測すると、誤差はかえって4.8%増えました(非農業​雇用者数自身の過去だけ=100、米国株を加える=104.8)。これは過去の検定で、上の「いまどこにいるか」とは関係ありません。第三の関門の検定(Clark⁠–⁠West)は、指標を一つ多く使うことで生じる推計上のばらつきを差し引いてから比べるため、通過しても実際の誤差が増えることがあります。そのため最も確かな層には入りません。誤差は減らず

歴史の軌跡

2本の線を重ねて見る

データ:シラー教授(Robert J. Shiller)の公開データ。米労働統計局(FRED 経由、セントルイス連銀)。位置は当サイトが計算。

米国株非農業​雇用者数

限界

このカードでは言えないこと

すべての関係に戻る