いまどこにいるか
今号、二つの指標はそれぞれどこにあるか
米国株:94(直近10年平均より84.4%高い)。非農業雇用者数:28(直近10年平均より0.74%ポイント低い)。
検証
この関係は成り立つか
- 一般的な説明株価上昇で家計の資産が増えて消費が増え、雇用も増える出典:全米経済研究所(NBER)「Stock Market Wealth and the Real Economy: A Local Labor Market Approach」(2019年)。同論文が測っているのは雇用と賃金総額で、非農業部門雇用者数の前年比ではありません。また、金融政策が効果を打ち消さないことが前提です。
- 当サイトのデータによる実測位置で見る(それぞれ自分の平常と比べ、高低がそろって動くか):米国株と12か月後の非農業雇用者数の一致度は+0.12。5年間の期間を1年ずつずらしながら見ると、62期間中41期間で向きが一致しました。変化で見る(それぞれの位置の過去12か月の変化、上下動がそろうか):一致度は+0.26。61期間中50期間で向きが一致しました。
弱いか時期による位置41/62変化50/611マスが5年間の期間(1年ずつずらしたもの)です。塗りつぶし=一般的な説明と向きが一致、枠だけ=不一致。 - 成り立たなかった時期5年間の期間を1年ずつずらして見て(前後の期間は重なります)、向きが合わなかった期間にかかる年。位置(62期間):1958~1964、1975~1987、1988~2020/変化(61期間):1974~1982、1988~1993、1997~2013、2015~2021。
- 予測できるか予測の検定:三つの関門を通過しました(p<0.001、小さいほど偶然とは考えにくい)。しかし推計に使っていない直近の期間で非農業雇用者数を実際に予測すると、誤差はかえって4.8%増えました(非農業雇用者数自身の過去だけ=100、米国株を加える=104.8)。これは過去の検定で、上の「いまどこにいるか」とは関係ありません。第三の関門の検定(Clark–West)は、指標を一つ多く使うことで生じる推計上のばらつきを差し引いてから比べるため、通過しても実際の誤差が増えることがあります。そのため最も確かな層には入りません。誤差は減らず
歴史の軌跡
2本の線を重ねて見る
米国株非農業雇用者数
限界
このカードでは言えないこと
- 両者が一緒に動いても、一方が他方の原因だとは限りません。
- すべての期間の結果をそのまま載せています。一致しなかった期間も含みます。
- これは過去の記録で、予測ではありません。