原油から米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き
エネルギーは物価の一部であり、輸送と生産のコストでもある
今号:原油は72(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。
データが支持一致度 +0.53・42期間中38期間で向きが一致
第1号|2026年10月後半
原油と天然ガス。どの数字も、その指標自身の過去とだけ比べたものです。過去の何%の月より高いかを示し、50が平常です。価格や金利の指標で比べているのは「直近10年平均とどれだけ離れているか」です。100=直近10年平均から最も離れた状態で、価格や金利そのものが過去最高とは限りません。
熱い・冷たいは位置を示すだけで、良し悪しではありません。やや熱いからといって下がるとは限らず、大きく振れていてもすぐに戻るとは限りません。ここでは歴史を示すだけで、売買の推奨はしません。
いまどこにいるか
この分類を合わせると
毎月、各指標の位置の中央値をとり、1979年までさかのぼって計算しています(高いほど=エネルギー価格が高い)。
冷たいやや冷たい中立やや熱い熱い斜線=過去に現在と同じくやや熱い水準だった時期
開始後の米国株(累計の騰落)1年2年3年
各局面の「開始後1・2・3年」は、いずれもその局面の最初の月から数えた累計の騰落です。「その後の記録」はやや熱い水準だった各月から数えているため、二つの数字は異なります。各局面の横に記した出来事はその期間に起きた大きな出来事で、ここでの熱さ・冷たさと関係があるとは限りません。
棒=累計騰落率の中央値過去にエネルギーがやや熱い水準だった月(現在の局面を除く、112か月)すべての月(563か月)
その後5年間に起点の月を最も大きく下回ったときの下落率(中央値):エネルギーがやや熱い水準だった月は−23.6%、すべての月は−4.0%。
「米国株」は、シラー教授がまとめたS&P 500の株価(月平均、配当を含まない)です。
1979~2021年の各月について、その後5年間の米国株の年平均騰落率
この期間には、熱い月ほどその後5年の平均が低いという傾向がありました。各月のその後5年間は互いに重なっていて、実際にはいくつかの相場局面しかありません。これは傾向であって、法則でも予測でもありません。
どの指標と関係するか
原油から米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き
エネルギーは物価の一部であり、輸送と生産のコストでもある
今号:原油は72(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。
データが支持一致度 +0.53・42期間中38期間で向きが一致
天然ガスから米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き
天然ガスは電気代と暖房費を左右する(欧州で最も顕著)
今号:天然ガスは60(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。
弱いか時期による一致度 +0.39・42期間中25期間で向きが一致
天然ガスから欧州株一般的な説明:川上・川下・逆向き
エネルギーコストの高騰が欧州製造業(特にエネルギー多消費産業)の利益を圧迫し、2022年に最も顕著だった。ただしコストを転嫁できる産業では、株価が下がるとは限らない
今号:天然ガスは60(やや熱い)、欧州株は83(熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致していません(逆向きの関係です)。
弱いか時期による一致度 +0.41・16期間中10期間で向きが一致
原油からインド株一般的な説明:川上・川下・逆向き
インドは石油の純輸入国のため、原油高が経済と通貨を圧迫する
今号:原油は72(やや熱い)、インド株は34(やや冷たい)――原油は平常より高く、インド株は平常より低く、一般的な説明の向きと一致しています(逆向きの関係です)。
弱いか時期による一致度 +0.19・42期間中17期間で向きが一致
原油から英国株一般的な説明:川上・川下・同じ向き
英国の株式市場はエネルギー株と素材株の比重が高い
今号:原油は72(やや熱い)、英国株は58(中立)――少なくとも一方が平常の範囲(40~60)にあるため、判断しません。
当サイトのデータは一般的な説明と逆一致度 −0.47・42期間中23期間で向きが一致
多くの期間では両者が一般的な説明の向きどおりに動いていますが、歴史全体で見ると向きは逆です。関係が時代によって逆転した可能性があります。