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第1号|2026⁠年⁠10⁠月後半

エネルギー

原油と天然ガス。どの数字も、その指標自身の過去とだけ比べたものです。過去の何%の月より高いかを示し、50が平常です。価格や金利の指標で比べているのは「直近10⁠年平均とどれだけ離れているか」です。100=直近10⁠年平均から最も離れた状態で、価格や金利そのものが過去最高とは限りません。

今号のまとめ

この分類の2指標を合わせると66やや熱いです。

今号、歴史的な両端に振れている指標はありません。

それぞれの位置:原油 72(やや熱い)、天然ガス 60(やや熱い)。

熱い・冷たいは位置を示すだけで、良し悪しではありません。やや熱いからといって下がるとは限らず、大きく振れていてもすぐに戻るとは限りません。ここでは歴史を示すだけで、売買の推奨はしません。

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いまどこにいるか

各指標の位置

この分類を合わせると

合わせた位置の推移

毎月、各指標の位置の中央値をとり、1979⁠年までさかのぼって計算しています(高いほど=エネルギー価格が高い)。

データ:各指標の出所は各指標のページを参照。位置と中央値は当サイトが計算。

冷たいやや冷たい中立やや熱い熱い斜線=過去に現在と同じくやや熱い水準だった時期

以前も同じ位置にあったとき過去7回のやや熱い局面と、現在の局面

開始後の米国株(累計の騰落)1⁠年2⁠年3⁠年

  1. 1979⁠年⁠12⁠月⁠~1981⁠年⁠4⁠月17か月のうち11か月がやや熱い水準・1980 石油危機1⁠年+23.8%2⁠年+14.8%3⁠年+29.3%
  2. 1996⁠年⁠12⁠月1か月すべてがやや熱い水準1⁠年+29.5%2⁠年+60.1%3⁠年+92.2%
  3. 2000⁠年⁠1⁠月⁠~2005⁠年⁠7⁠月67か月のうち50か月がやや熱い水準・2000 ITバブル1⁠年−6.3%2⁠年−20.0%3⁠年−37.2%
  4. 2006⁠年⁠9⁠月⁠~2007⁠年⁠10⁠月14か月すべてがやや熱い水準1⁠年+13.6%2⁠年−7.6%3⁠年−20.7%
  5. 2008⁠年⁠11⁠月⁠~2009⁠年⁠1⁠月3か月すべてがやや熱い水準・2008 リーマン・ショック、2009 株価の底1⁠年+23.2%2⁠年+35.8%3⁠年+38.9%
  6. 2010⁠年⁠3⁠月⁠~2012⁠年⁠10⁠月32か月のうち20か月がやや熱い水準・2011 欧州債務危機1⁠年+13.2%2⁠年+20.6%3⁠年+34.6%
  7. 2021⁠年⁠10⁠月⁠~2023⁠年⁠1⁠月16か月のうち13か月がやや熱い水準・2022 インフレと利上げ1⁠年−16.5%2⁠年−4.3%3⁠年+29.9%
  8. 2026⁠年⁠4⁠月⁠~⁠現在6か月のうち4か月がやや熱い水準この局面は継続中

各局面の「開始後1・2・3⁠年」は、いずれもその局面の最初の月から数えた累計の騰落です。「その後の記録」はやや熱い水準だった各月から数えているため、二つの数字は異なります。各局面の横に記した出来事はその期間に起きた大きな出来事で、ここでの熱さ・冷たさと関係があるとは限りません。

その後の記録過去にエネルギーがやや熱い水準だった月の後、米国株はどう動いたか

棒=累計騰落率の中央値過去にエネルギーがやや熱い水準だった月(現在の局面を除く、112か月)すべての月(563か月)

その後1⁠年
+5.6%36%が下落
+12.4%21%が下落
その後3⁠年
+29.4%28%が下落
+35.3%13%が下落
その後5⁠年
+2.8%47%が下落
+65.4%17%が下落

その後5⁠年間に起点の月を最も大きく下回ったときの下落率(中央値):エネルギーがやや熱い水準だった月は−23.6%、すべての月は−4.0%。

「米国株」は、シラー教授がまとめたS&P 500の株価(月平均、配当を含まない)です。

熱さ・冷たさとその後のリターンに、過去に関係はあったか過去にはある程度の関係があった(将来を示すものではありません)

1979⁠~⁠2021⁠年の各月について、その後5⁠年間の米国株の年平均騰落率

最も熱い20%
+2.2%/年
すべての月
+9.3%/年
最も冷たい20%
+10.6%/年

この期間には、熱い月ほどその後5⁠年の平均が低いという傾向がありました。各月のその後5⁠年間は互いに重なっていて、実際にはいくつかの相場局面しかありません。これは傾向であって、法則でも予測でもありません。

どの指標と関係するか

エネルギーに関わる関係

原油から米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き

エネルギーは物価の一部であり、輸送と生産のコストでもある

今号:原油は72(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

データが支持一致度 +0.53・42期間中38期間で向きが一致

天然ガスから米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き

天然ガスは電気代と暖房費を左右する(欧州で最も顕著)

今号:天然ガスは60(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

弱いか時期による一致度 +0.39・42期間中25期間で向きが一致

天然ガスから欧州株一般的な説明:川上・川下・逆向き

エネルギーコストの高騰が欧州製造業(特にエネルギー多消費産業)の利益を圧迫し、2022⁠年に最も顕著だった。ただしコストを転嫁できる産業では、株価が下がるとは限らない

今号:天然ガスは60(やや熱い)、欧州株は83(熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致していません(逆向きの関係です)。

弱いか時期による一致度 +0.41・16期間中10期間で向きが一致

原油からインド株一般的な説明:川上・川下・逆向き

インドは石油の純輸入国のため、原油高が経済と通貨を圧迫する

今号:原油は72(やや熱い)、インド株は34(やや冷たい)――原油は平常より高く、インド株は平常より低く、一般的な説明の向きと一致しています(逆向きの関係です)。

弱いか時期による一致度 +0.19・42期間中17期間で向きが一致

原油から英国株一般的な説明:川上・川下・同じ向き

英国の株式市場はエネルギー株と素材株の比重が高い

今号:原油は72(やや熱い)、英国株は58(中立)――少なくとも一方が平常の範囲(40⁠~⁠60)にあるため、判断しません。

当サイトのデータは一般的な説明と逆一致度 −0.47・42期間中23期間で向きが一致

多くの期間では両者が一般的な説明の向きどおりに動いていますが、歴史全体で見ると向きは逆です。関係が時代によって逆転した可能性があります。

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