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第1号|2026⁠年⁠10⁠月後半

バリュエーションとレバレッジ

米国株のバリュエーション(シラーPER)、米国と台湾のバフェット指標、米国の証券会社の信用取引貸付。どの数字も、その指標自身の過去とだけ比べたものです。過去の何%の月より高いかを示し、50が平常です。価格や金利の指標で比べているのは「直近10⁠年平均とどれだけ離れているか」です。100=直近10⁠年平均から最も離れた状態で、価格や金利そのものが過去最高とは限りません。

今号のまとめ

この分類の4指標を合わせると95熱いです。

  • 台湾​バフェット​指標100熱い直近10⁠年平均と比べると、この局面は2006⁠年にデータが始まって以来、最も高い
  • シラーPER99熱い過去の98%の月より高い。前回これほど高かったのは2000⁠年⁠9⁠月
  • 米国​バフェット​指標91熱い直近10⁠年平均と比べると、過去の91%の月より高い。前回これほど高かったのは2021⁠年第4四半期

その他:米国の​信用取引 88(熱い)。

熱い・冷たいは位置を示すだけで、良し悪しではありません。やや熱いからといって下がるとは限らず、大きく振れていてもすぐに戻るとは限りません。ここでは歴史を示すだけで、売買の推奨はしません。

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いまどこにいるか

各指標の位置

この分類を合わせると

合わせた位置の推移

毎月、各指標の位置の中央値をとり、1971⁠年までさかのぼって計算しています。

データ:各指標の出所は各指標のページを参照。位置と中央値は当サイトが計算。

冷たいやや冷たい中立やや熱い熱い斜線=過去に現在と同じく熱い水準だった時期

以前も同じ位置にあったとき過去4回の熱い局面と、現在の局面

開始後の米国株(累計の騰落)1⁠年2⁠年3⁠年

  1. 1983⁠年⁠4⁠月⁠~1983⁠年⁠6⁠月3か月すべてが熱い水準1⁠年−0.1%2⁠年+14.5%3⁠年+50.9%
  2. 1986⁠年⁠1⁠月⁠~1987⁠年⁠9⁠月21か月のうち18か月が熱い水準・1987 ブラックマンデー1⁠年+27.0%2⁠年+20.3%3⁠年+37.1%
  3. 1991⁠年⁠8⁠月⁠~2001⁠年⁠9⁠月122か月のうち107か月が熱い水準・2000 ITバブル1⁠年+7.3%2⁠年+16.6%3⁠年+19.2%
  4. 2020⁠年⁠10⁠月⁠~2022⁠年⁠3⁠月18か月すべてが熱い水準・2022 インフレと利上げ1⁠年+30.5%2⁠年+9.0%3⁠年+24.9%
  5. 2024⁠年⁠4⁠月⁠~⁠現在28か月のうち22か月が熱い水準この局面は継続中

各局面の「開始後1・2・3⁠年」は、いずれもその局面の最初の月から数えた累計の騰落です。「その後の記録」は熱い水準だった各月から数えているため、二つの数字は異なります。各局面の横に記した出来事はその期間に起きた大きな出来事で、ここでの熱さ・冷たさと関係があるとは限りません。

その後の記録過去にバリュエーションとレバレッジが熱い水準だった月の後、米国株はどう動いたか

棒=累計騰落率の中央値過去にバリュエーションとレバレッジが熱い水準だった月(現在の局面を除く、146か月)すべての月(664か月)

その後1⁠年
+9.6%32%が下落
+11.3%24%が下落
その後3⁠年
+31.8%20%が下落
+31.2%17%が下落
その後5⁠年
+59.0%29%が下落
+57.7%18%が下落

その後5⁠年間に起点の月を最も大きく下回ったときの下落率(中央値):バリュエーションとレバレッジが熱い水準だった月は−3.6%、すべての月は−5.4%。

「米国株」は、シラー教授がまとめたS&P 500の株価(月平均、配当を含まない)です。

熱さ・冷たさとその後のリターンに、過去に関係はあったか過去に明確な関係は見られない

1971⁠~⁠2021⁠年の各月について、その後5⁠年間の米国株の年平均騰落率

最も熱い20%
+8.4%/年
すべての月
+8.5%/年
最も冷たい20%
+7.9%/年

熱さ・冷たさと、その後の上昇・下落の間に、はっきりした関係は見られません。棒の差は月によってまちまちです(順位相関は0.25未満)。これは過去の記録であって、予測ではありません。

どの指標と関係するか

バリュエーションとレバレッジに関わる関係

米10⁠年金利からシラーPER一般的な説明:因果・逆向き

金利が高いほど将来の利益の現在価値が小さくなり、バリュエーションが圧迫される

今号:米10⁠年金利は91(熱い)、シラーPERは99(熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致していません(逆向きの関係です)。

弱いか時期による一致度 +0.37・49期間中24期間で向きが一致

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