供給網圧力から米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き
供給網が詰まって運賃が上がると、モノの値段が上がる
今号:供給網圧力は91(熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。
データが支持一致度 +0.45・14期間中14期間で向きが一致
第1号|2026年10月後半
各国のインフレ率と米国のコアインフレ率。どの数字も、その指標自身の過去とだけ比べたものです。過去の何%の月より高いかを示し、50が平常です。価格や金利の指標で比べているのは「直近10年平均とどれだけ離れているか」です。100=直近10年平均から最も離れた状態で、価格や金利そのものが過去最高とは限りません。
熱い・冷たいは位置を示すだけで、良し悪しではありません。やや熱いからといって下がるとは限らず、大きく振れていてもすぐに戻るとは限りません。ここでは歴史を示すだけで、売買の推奨はしません。
いまどこにいるか
この分類を合わせると
毎月、各指標の位置の中央値をとり、1967年までさかのぼって計算しています(高いほど=物価の上昇が速い)。
冷たいやや冷たい中立やや熱い熱い斜線=過去に現在と同じく中立水準だった時期
開始後の米国株(累計の騰落)1年2年3年
各局面の「開始後1・2・3年」は、いずれもその局面の最初の月から数えた累計の騰落です。「その後の記録」は中立水準だった各月から数えているため、二つの数字は異なります。各局面の横に記した出来事はその期間に起きた大きな出来事で、ここでの熱さ・冷たさと関係があるとは限りません。
棒=累計騰落率の中央値過去に物価が中立水準だった月(現在の局面を除く、154か月)すべての月(707か月)
その後5年間に起点の月を最も大きく下回ったときの下落率(中央値):物価が中立水準だった月は−6.6%、すべての月は−6.9%。
「米国株」は、シラー教授がまとめたS&P 500の株価(月平均、配当を含まない)です。
1967~2021年の各月について、その後5年間の米国株の年平均騰落率
この期間には、熱い月ほどその後5年の平均が低いという傾向がありました。各月のその後5年間は互いに重なっていて、実際にはいくつかの相場局面しかありません。これは傾向であって、法則でも予測でもありません。
どの指標と関係するか
供給網圧力から米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き
供給網が詰まって運賃が上がると、モノの値段が上がる
今号:供給網圧力は91(熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。
データが支持一致度 +0.45・14期間中14期間で向きが一致
米インフレ率からFF金利一般的な説明:因果・同じ向き
インフレが目標を上回ると、中央銀行は利上げで需要を抑える
今号:米インフレ率は64(やや熱い)、FF金利は72(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。
データが支持一致度 +0.53・48期間中37期間で向きが一致
原油から米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き
エネルギーは物価の一部であり、輸送と生産のコストでもある
今号:原油は72(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。
データが支持一致度 +0.53・42期間中38期間で向きが一致
米インフレ率から各国政策金利一般的な説明:因果・同じ向き
各国のインフレが目標を上回ると、その国の中央銀行が利上げする
今号:米インフレ率は64(やや熱い)、各国政策金利は85(熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。
データが支持一致度 +0.54・14期間中14期間で向きが一致
コアインフレ率からFF金利一般的な説明:因果・同じ向き
FRBの2%目標は物価全体で測るが、食品とエネルギーを除いたコアインフレで基調を判断する
今号:コアインフレ率は35(やや冷たい)、FF金利は72(やや熱い)――コアインフレ率は平常より低く、FF金利は平常より高く、一般的な説明の向きと一致していません。
弱いか時期による一致度 +0.65・44期間中31期間で向きが一致
天然ガスから米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き
天然ガスは電気代と暖房費を左右する(欧州で最も顕著)
今号:天然ガスは60(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。
弱いか時期による一致度 +0.39・42期間中25期間で向きが一致
食料から米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き
食料価格が食品のインフレを押し上げる(新興国ではウエートが高い)
今号:食料は61(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。
弱いか時期による一致度 +0.32・42期間中26期間で向きが一致
賃金からコアインフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き
サービス業は人手が中心のため、賃金がサービス価格を押し上げる
今号:賃金は22(やや冷たい)、コアインフレ率は35(やや冷たい)――どちらも平常より低く、一般的な説明の向きと一致しています。
弱いか時期による一致度 +0.46・37期間中22期間で向きが一致