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第1号|2026⁠年⁠10⁠月後半

物価

各国のインフレ率と米国のコアインフレ率。どの数字も、その指標自身の過去とだけ比べたものです。過去の何%の月より高いかを示し、50が平常です。価格や金利の指標で比べているのは「直近10⁠年平均とどれだけ離れているか」です。100=直近10⁠年平均から最も離れた状態で、価格や金利そのものが過去最高とは限りません。

今号のまとめ

この分類の2指標を合わせると50中立です。

今号、歴史的な両端に振れている指標はありません。

それぞれの位置:米インフレ率 64(やや熱い)、コア​インフレ率 35(やや冷たい)。

熱い・冷たいは位置を示すだけで、良し悪しではありません。やや熱いからといって下がるとは限らず、大きく振れていてもすぐに戻るとは限りません。ここでは歴史を示すだけで、売買の推奨はしません。

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いまどこにいるか

各指標の位置

この分類を合わせると

合わせた位置の推移

毎月、各指標の位置の中央値をとり、1967⁠年までさかのぼって計算しています(高いほど=物価の上昇が速い)。

データ:各指標の出所は各指標のページを参照。位置と中央値は当サイトが計算。

冷たいやや冷たい中立やや熱い熱い斜線=過去に現在と同じく中立水準だった時期

以前も同じ位置にあったとき過去9回の中立局面と、現在の局面

開始後の米国株(累計の騰落)1⁠年2⁠年3⁠年

  1. 1971⁠年⁠10⁠月⁠~1973⁠年⁠2⁠月17か月のうち12か月が中立水準1⁠年+12.7%2⁠年+12.9%3⁠年−28.6%
  2. 1976⁠年⁠1⁠月⁠~1978⁠年⁠8⁠月32か月のうち19か月が中立水準1⁠年+7.2%2⁠年−6.8%3⁠年+2.9%
  3. 1981⁠年⁠4⁠月⁠~1981⁠年⁠12⁠月9か月のうち5か月が中立水準1⁠年−13.5%2⁠年+17.3%3⁠年+17.3%
  4. 1990⁠年⁠8⁠月⁠~1991⁠年⁠7⁠月12か月すべてが中立水準1⁠年+17.7%2⁠年+26.4%3⁠年+37.3%
  5. 1999⁠年⁠9⁠月⁠~2005⁠年⁠6⁠月70か月のうち41か月が中立水準・2000 ITバブル1⁠年+11.4%2⁠年−20.8%3⁠年−34.2%
  6. 2006⁠年⁠9⁠月⁠~2007⁠年⁠8⁠月12か月のうち8か月が中立水準1⁠年+13.6%2⁠年−7.6%3⁠年−20.7%
  7. 2009⁠年⁠11⁠月⁠~2014⁠年⁠10⁠月60か月のうち33か月が中立水準・2011 欧州債務危機1⁠年+10.2%2⁠年+12.7%3⁠年+28.2%
  8. 2015⁠年⁠11⁠月⁠~2017⁠年⁠9⁠月23か月のうち15か月が中立水準1⁠年+4.1%2⁠年+24.7%3⁠年+30.9%
  9. 2020⁠年⁠3⁠月⁠~2021⁠年⁠2⁠月12か月のうち9か月が中立水準・2020 コロナ・ショック1⁠年+47.4%2⁠年+65.6%3⁠年+49.6%
  10. 2024⁠年⁠8⁠月⁠~⁠現在26か月のうち22か月が中立水準この局面は継続中

各局面の「開始後1・2・3⁠年」は、いずれもその局面の最初の月から数えた累計の騰落です。「その後の記録」は中立水準だった各月から数えているため、二つの数字は異なります。各局面の横に記した出来事はその期間に起きた大きな出来事で、ここでの熱さ・冷たさと関係があるとは限りません。

その後の記録過去に物価が中立水準だった月の後、米国株はどう動いたか

棒=累計騰落率の中央値過去に物価が中立水準だった月(現在の局面を除く、154か月)すべての月(707か月)

その後1⁠年
+9.7%27%が下落
+11.0%25%が下落
その後3⁠年
+26.8%25%が下落
+29.9%18%が下落
その後5⁠年
+52.8%23%が下落
+54.8%20%が下落

その後5⁠年間に起点の月を最も大きく下回ったときの下落率(中央値):物価が中立水準だった月は−6.6%、すべての月は−6.9%。

「米国株」は、シラー教授がまとめたS&P 500の株価(月平均、配当を含まない)です。

熱さ・冷たさとその後のリターンに、過去に関係はあったか過去にはある程度の関係があった(将来を示すものではありません)

1967⁠~⁠2021⁠年の各月について、その後5⁠年間の米国株の年平均騰落率

最も熱い20%
+4.6%/年
すべての月
+7.9%/年
最も冷たい20%
+10.3%/年

この期間には、熱い月ほどその後5⁠年の平均が低いという傾向がありました。各月のその後5⁠年間は互いに重なっていて、実際にはいくつかの相場局面しかありません。これは傾向であって、法則でも予測でもありません。

どの指標と関係するか

物価に関わる関係

供給網​圧力から米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き

供給網が詰まって運賃が上がると、モノの値段が上がる

今号:供給網​圧力は91(熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

データが支持一致度 +0.45・14期間中14期間で向きが一致

米インフレ率からFF金利一般的な説明:因果・同じ向き

インフレが目標を上回ると、中央銀行は利上げで需要を抑える

今号:米インフレ率は64(やや熱い)、FF金利は72(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

データが支持一致度 +0.53・48期間中37期間で向きが一致

原油から米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き

エネルギーは物価の一部であり、輸送と生産のコストでもある

今号:原油は72(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

データが支持一致度 +0.53・42期間中38期間で向きが一致

米インフレ率から各国​政策金利一般的な説明:因果・同じ向き

各国のインフレが目標を上回ると、その国の中央銀行が利上げする

今号:米インフレ率は64(やや熱い)、各国​政策金利は85(熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

データが支持一致度 +0.54・14期間中14期間で向きが一致

コア​インフレ率からFF金利一般的な説明:因果・同じ向き

FRBの2%目標は物価全体で測るが、食品とエネルギーを除いたコアインフレで基調を判断する

今号:コア​インフレ率は35(やや冷たい)、FF金利は72(やや熱い)――コア​インフレ率は平常より低く、FF金利は平常より高く、一般的な説明の向きと一致していません。

弱いか時期による一致度 +0.65・44期間中31期間で向きが一致

天然ガスから米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き

天然ガスは電気代と暖房費を左右する(欧州で最も顕著)

今号:天然ガスは60(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

弱いか時期による一致度 +0.39・42期間中25期間で向きが一致

食料から米インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き

食料価格が食品のインフレを押し上げる(新興国ではウエートが高い)

今号:食料は61(やや熱い)、米インフレ率は64(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

弱いか時期による一致度 +0.32・42期間中26期間で向きが一致

賃金からコア​インフレ率一般的な説明:川上・川下・同じ向き

サービス業は人手が中心のため、賃金がサービス価格を押し上げる

今号:賃金は22(やや冷たい)、コア​インフレ率は35(やや冷たい)――どちらも平常より低く、一般的な説明の向きと一致しています。

弱いか時期による一致度 +0.46・37期間中22期間で向きが一致

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