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第1号|2026⁠年⁠10⁠月後半

信用と金融ストレス

企業が借り入れでどれだけ余分に払うか、銀行の融資姿勢(緩和・厳格化)、市場の緊張の度合い。この分類の数字が高い(熱い)=市場が緊張し、借り入れが難しい状態、低い(冷たい)=市場が落ち着き、債務不履行をあまり恐れていない状態です。どの数字も、その指標自身の過去とだけ比べたものです。過去の何%の月より高いかを示し、50が平常です。

今号のまとめ

この分類の5指標を合わせると36やや冷たいです。

  • 信用​スプレッド9冷たい過去の91%の月より低い。前回これほど低かったのは2026⁠年⁠1⁠月(低いほど=市場が信用リスクを恐れていない)

その他:融資基準 49(中立)、米国債​変動率 38(やや冷たい)、OFR​ストレス 36(やや冷たい)、金融​ストレス 12(冷たい)。

熱い・冷たいは位置を示すだけで、良し悪しではありません。やや熱いからといって下がるとは限らず、大きく振れていてもすぐに戻るとは限りません。ここでは歴史を示すだけで、売買の推奨はしません。

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いまどこにいるか

各指標の位置

この分類を合わせると

合わせた位置の推移

毎月、各指標の位置の中央値をとり、1989⁠年までさかのぼって計算しています(高いほど=信用・金融ストレスが大きい)。

データ:各指標の出所は各指標のページを参照。位置と中央値は当サイトが計算。

冷たいやや冷たい中立やや熱い熱い斜線=過去に現在と同じくやや冷たい水準だった時期

以前も同じ位置にあったとき過去7回のやや冷たい局面と、現在の局面

開始後の米国株(累計の騰落)1⁠年2⁠年3⁠年

  1. 1991⁠年⁠7⁠月⁠~1992⁠年⁠12⁠月18か月のうち4か月がやや冷たい水準1⁠年+9.2%2⁠年+17.6%3⁠年+18.7%
  2. 1994⁠年⁠2⁠月⁠~1998⁠年⁠6⁠月53か月のうち15か月がやや冷たい水準1⁠年+2.2%2⁠年+37.7%3⁠年+69.3%
  3. 2004⁠年⁠2⁠月⁠~2007⁠年⁠5⁠月40か月のうち29か月がやや冷たい水準1⁠年+4.9%2⁠年+11.7%3⁠年+26.4%
  4. 2011⁠年⁠4⁠月⁠~2011⁠年⁠5⁠月2か月すべてがやや冷たい水準・2011 欧州債務危機1⁠年+4.1%2⁠年+18.0%3⁠年+40.0%
  5. 2012⁠年⁠9⁠月⁠~2014⁠年⁠12⁠月28か月のうち21か月がやや冷たい水準1⁠年+16.9%2⁠年+38.1%3⁠年+34.7%
  6. 2016⁠年⁠8⁠月⁠~2019⁠年⁠7⁠月36か月のうち28か月がやや冷たい水準・2018 株価急落(2⁠月)1⁠年+13.1%2⁠年+31.6%3⁠年+33.5%
  7. 2020⁠年⁠12⁠月⁠~2022⁠年⁠1⁠月14か月のうち10か月がやや冷たい水準1⁠年+26.5%2⁠年+5.9%3⁠年+26.8%
  8. 2024⁠年⁠2⁠月⁠~⁠現在33か月のうち23か月がやや冷たい水準この局面は継続中

各局面の「開始後1・2・3⁠年」は、いずれもその局面の最初の月から数えた累計の騰落です。「その後の記録」はやや冷たい水準だった各月から数えているため、二つの数字は異なります。各局面の横に記した出来事はその期間に起きた大きな出来事で、ここでの熱さ・冷たさと関係があるとは限りません。

その後の記録過去に信用と金融ストレスがやや冷たい水準だった月の後、米国株はどう動いたか

棒=累計騰落率の中央値過去に信用と金融ストレスがやや冷たい水準だった月(現在の局面を除く、109か月)すべての月(443か月)

その後1⁠年
+11.8%14%が下落
+11.8%19%が下落
その後3⁠年
+30.0%15%が下落
+33.2%17%が下落
その後5⁠年
+54.3%24%が下落
+61.9%23%が下落

その後5⁠年間に起点の月を最も大きく下回ったときの下落率(中央値):信用と金融ストレスがやや冷たい水準だった月は−4.7%、すべての月は−4.7%。

「米国株」は、シラー教授がまとめたS&P 500の株価(月平均、配当を含まない)です。

熱さ・冷たさとその後のリターンに、過去に関係はあったか過去に明確な関係は見られない

1989⁠~⁠2021⁠年の各月について、その後5⁠年間の米国株の年平均騰落率

最も熱い20%
+6.8%/年
すべての月
+8.6%/年
最も冷たい20%
+7.5%/年

熱さ・冷たさと、その後の上昇・下落の間に、はっきりした関係は見られません。棒の差は月によってまちまちです(順位相関は0.25未満)。これは過去の記録であって、予測ではありません。

どの指標と関係するか

信用と金融ストレスに関わる関係

金融​ストレスから世界株一般的な説明:波及・逆向き

動揺が広がると、さまざまなリスク資産の価格がそろって下がりやすい

今号:金融​ストレスは12(冷たい)、世界株は72(やや熱い)――金融​ストレスは平常より低く、世界株は平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています(逆向きの関係です)。

データが支持一致度 +0.48・32期間中28期間で向きが一致

OFR​ストレスから世界株一般的な説明:波及・逆向き

金融ストレスと変動率が急上昇すると、変動率でリスクを管理する資金が一斉に株式の保有を減らし、株式市場が圧迫される

今号:OFR​ストレスは36(やや冷たい)、世界株は72(やや熱い)――OFR​ストレスは平常より低く、世界株は平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています(逆向きの関係です)。

データが支持一致度 +0.50・12期間中12期間で向きが一致

信用​スプレッドから米国株一般的な説明:因果・逆向き

信用スプレッドの拡大=企業の資金調達コストの上昇とデフォルトリスクの高まりで、株価が圧迫される

今号:信用​スプレッドは9(冷たい)、米国株は94(熱い)――信用​スプレッドは平常より低く、米国株は平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています(逆向きの関係です)。

弱いか時期による一致度 +0.47・39期間中24期間で向きが一致

金融​ストレスから金一般的な説明:波及・同じ向き

市場が動揺すると、安全を求める資金が金に流れ込む

今号:金融​ストレスは12(冷たい)、金は84(熱い)――金融​ストレスは平常より低く、金は平常より高く、一般的な説明の向きと一致していません。

弱いか時期による一致度 +0.25・32期間中17期間で向きが一致

融資基準から信用​スプレッド一般的な説明:因果・同じ向き

銀行が融資を絞ると、企業の借り入れが難しくなり、コストも上がる

今号:融資基準は49(中立)、信用​スプレッドは9(冷たい)――少なくとも一方が平常の範囲(40⁠~⁠60)にあるため、判断しません。

当サイトのデータでは見えない一致度 +0.09・4期間中3期間で向きが一致

多くの期間では両者が一般的な説明の向きどおりに動いていますが、歴史全体では高低が対応しないため、全体としては関係が見えないとしています。

信用​スプレッドから景気​先行指数一般的な説明:因果・逆向き

信用の引き締まりが投資と雇用を抑える

今号:信用​スプレッドは9(冷たい)、景気​先行指数は42(中立)――少なくとも一方が平常の範囲(40⁠~⁠60)にあるため、判断しません。

当サイトのデータでは見えない一致度 −0.02・39期間中20期間で向きが一致

多くの期間では両者が一般的な説明の向きどおりに動いていますが、歴史全体では高低が対応しないため、全体としては関係が見えないとしています。

金融​ストレスからドル一般的な説明:波及・同じ向き

市場が動揺すると、資金が安全を求めてドルに集まる

今号:金融​ストレスは12(冷たい)、ドルは45(中立)――少なくとも一方が平常の範囲(40⁠~⁠60)にあるため、判断しません。

当サイトのデータでは見えない一致度 +0.10・8期間中8期間で向きが一致

多くの期間では両者が一般的な説明の向きどおりに動いていますが、歴史全体では高低が対応しないため、全体としては関係が見えないとしています。

米国債​変動率から世界株一般的な説明:波及・逆向き

金利が大きく揺れると、あらゆる資産の割引率が不安定になり、リスク資産がそろって圧迫される

今号:米国債​変動率は38(やや冷たい)、世界株は72(やや熱い)――米国債​変動率は平常より低く、世界株は平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています(逆向きの関係です)。

当サイトのデータでは見えない一致度 −0.15・45期間中35期間で向きが一致

多くの期間では両者が一般的な説明の向きどおりに動いていますが、歴史全体では高低が対応しないため、全体としては関係が見えないとしています。

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