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第1号|2026⁠年⁠10⁠月後半

金利とイールドカーブ

米国、ドイツ、日本の国債利回り、実質金利、期待インフレ率、イールドカーブ。どの数字も、その指標自身の過去とだけ比べたものです。過去の何%の月より高いかを示し、50が平常です。価格や金利の指標で比べているのは「直近10⁠年平均とどれだけ離れているか」です。100=直近10⁠年平均から最も離れた状態で、価格や金利そのものが過去最高とは限りません。

今号のまとめ

  • 日本​10⁠年金利100熱い直近10⁠年平均と比べると、この局面は2006⁠年にデータが始まって以来、最も高い
  • 独10⁠年金利100熱い直近10⁠年平均と比べると、この局面は2009⁠年にデータが始まって以来、最も高い
  • 実質金利100熱いこの局面は2012⁠年にデータが始まって以来、最も高い
  • 米10⁠年金利91熱い直近10⁠年平均と比べると、過去の91%の月より高い。前回これほど高かったのは2025⁠年⁠1⁠月

その他:期待​インフレ率 73(やや熱い)、イールドカーブ 41(中立)。

熱い・冷たいは位置を示すだけで、良し悪しではありません。やや熱いからといって下がるとは限らず、大きく振れていてもすぐに戻るとは限りません。ここでは歴史を示すだけで、売買の推奨はしません。

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いまどこにいるか

各指標の位置

この分類は合成しない

指標ごとの推移

この分類は一つの数字にまとめません。「高い」の意味が違うからです。利回りが高いのはお金を借りるのが高くつくこと、イールドカーブが高いのは長期金利が短期金利よりずっと高いことです。表している内容が違うので、指標ごとに推移を描いています。

どの指標と関係するか

金利とイールドカーブに関わる関係

実質金利から米10⁠年金利一般的な説明:因果・同じ向き

10⁠年利回り=実質金利+期待インフレ率(計算式)

今号:実質金利は100(熱い)、米10⁠年金利は91(熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

データが支持一致度 +0.91・9期間中9期間で向きが一致

期待​インフレ率から米10⁠年金利一般的な説明:因果・同じ向き

10⁠年利回り=実質金利+市場が予想するインフレ率(計算式)

今号:期待​インフレ率は73(やや熱い)、米10⁠年金利は91(熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

データが支持一致度 +0.59・9期間中7期間で向きが一致

米10⁠年金利から独10⁠年金利一般的な説明:波及・同じ向き

世界の資金は各国の国債を比べて動くため、米国債利回りの上昇がほかの国にも波及する

今号:米10⁠年金利は91(熱い)、独10⁠年金利は100(熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

データが支持一致度 +0.85・12期間中12期間で向きが一致

FF金利からイールドカーブ一般的な説明:因果・逆向き

利上げはまず短期金利を押し上げ、カーブは平坦化するか逆イールドになる

今号:FF金利は72(やや熱い)、イールドカーブは41(中立)――少なくとも一方が平常の範囲(40⁠~⁠60)にあるため、判断しません。

データが支持一致度 +0.77・48期間中46期間で向きが一致

米10⁠年金利からシラーPER一般的な説明:因果・逆向き

金利が高いほど将来の利益の現在価値が小さくなり、バリュエーションが圧迫される

今号:米10⁠年金利は91(熱い)、シラーPERは99(熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致していません(逆向きの関係です)。

弱いか時期による一致度 +0.37・49期間中24期間で向きが一致

各国​政策金利から独10⁠年金利一般的な説明:因果・同じ向き

政策金利が短期金利を決め、長期金利を動かす(欧州中央銀行→ドイツ国債)

今号:各国​政策金利は85(熱い)、独10⁠年金利は100(熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

弱いか時期による一致度 +0.40・12期間中6期間で向きが一致

独10⁠年金利からユーロドル一般的な説明:因果・ユーロ高

欧州の金利が米国に比べて上がると、資金がユーロに向かう

今号:独10⁠年金利は100(熱い)、ユーロドルは73(やや熱い)――どちらも平常より高く、一般的な説明の向きと一致しています。

弱いか時期による一致度 +0.35・3期間中0期間で向きが一致

歴史全体では向きが一般的な説明と一致していますが弱く、多くの期間では向きが一致しなかったため、安定していないとしています。

イールドカーブから景気​先行指数一般的な説明:因果・同じ向き

逆イールドはふつう金融政策が引き締め気味で、市場が先々の利下げを見込んでいることを示し、その後景気が弱まる。歴史的に逆イールドは景気後退に先行することが多い

今号:イールドカーブは41(中立)、景気​先行指数は42(中立)――少なくとも一方が平常の範囲(40⁠~⁠60)にあるため、判断しません。

弱いか時期による一致度 +0.22・51期間中28期間で向きが一致

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